2020年02月27日
言志耋録285条 準備と備えを怠るな
天道、人事は、皆漸を以て至る。楽しみを未だ楽しからざるの日に楽しみ、患いを未だ患えざるの前に患うれば、則ち患い免る可く、楽しみ全うす可し。省せざる可けんや。
【筆者意訳】天地自然の現象や人間社会の営みはゆっくりとしたものである。従って、楽しみがまだ来ない時から楽しみ、心配事がまだ起こらない時から心配していれば、心配事を免れることが出来るし、楽しみ事は充分に楽しむことが出来る。よくよく考えておくべきことである。
【ひとこと】何事も心の準備をしておくことが大切だという教えですね。
「先憂後楽」という言葉があります。元々は北宋の政治家・范仲淹(はんちゅうえん)が、為政者の心得として語った言葉ですが、現在では、先に苦労や苦難を経験したり、心配事をなくしたりしておけば、後で楽が出来るという意味で用いられています。
本条文で一斎は、「楽しみが来ない時から楽しむ」と言っていますが、これは”前途に希望を持つ”という意味に解釈をしたほうが解りやすいかもしれません。自分が目標とする将来の姿に向けて、しっかりと準備をしておくこと、そして想定される障害や不安要素に対しては、出来る限りの対応策を尽しておくことが大切だということだと思います。
【筆者意訳】天地自然の現象や人間社会の営みはゆっくりとしたものである。従って、楽しみがまだ来ない時から楽しみ、心配事がまだ起こらない時から心配していれば、心配事を免れることが出来るし、楽しみ事は充分に楽しむことが出来る。よくよく考えておくべきことである。
【ひとこと】何事も心の準備をしておくことが大切だという教えですね。
「先憂後楽」という言葉があります。元々は北宋の政治家・范仲淹(はんちゅうえん)が、為政者の心得として語った言葉ですが、現在では、先に苦労や苦難を経験したり、心配事をなくしたりしておけば、後で楽が出来るという意味で用いられています。
本条文で一斎は、「楽しみが来ない時から楽しむ」と言っていますが、これは”前途に希望を持つ”という意味に解釈をしたほうが解りやすいかもしれません。自分が目標とする将来の姿に向けて、しっかりと準備をしておくこと、そして想定される障害や不安要素に対しては、出来る限りの対応策を尽しておくことが大切だということだと思います。