2020年02月29日
言志耋録289条 養生訓
人情、安を好んで危を悪まざるは莫し。宜しく素分を守るべし。寿を好んで夭を悪まざるは莫し。宜しく食色を慎むべし。人皆知って而も知らず。
【筆者意訳】人情的には、人は安楽を好んで災難を嫌うものだ。そのためには自分の本分を守るのが良い。また人は長寿を望み若死にを嫌がるものだ。そのためには食い気と色気を慎むのが良い。このことは誰でも知っているわけであるが、実行しない所を見ると、心底知ってはいないのであろう。
【ひとこと】これは耳に痛い言葉ですね。身体に良くないと知りながら、甘いものを食べすぎたり、お酒が止められない、煙草が止められない・・・等々。私たちの周りには、身体に良くないけれども、身体が瞬間的に喜ぶ誘惑が沢山あります。誘惑に負けた影響が早期に現れ且つ悲惨なもの(例えば麻薬)については、多くの人が踏みとどまることができますが、影響が長期にわたって徐々に進行していくものについては鈍感になり、身体の快楽の方が勝ってしまうものなのでしょう。
一斎は、人生を心身共に安らかに、且つ長生きをしたいと思ったら、分相応に暮らして無理なことはするな、暴飲暴食、女遊び(女性の場合は男遊びですかね)は慎め、と指摘しています。
これを語った時の一斎は、最晩年ですから、無理なく実行出来たでしょうが、より若い年代の人にとっては、中々実行が難しいことかもしれません。まあ程々にということでしょうかね。
【筆者意訳】人情的には、人は安楽を好んで災難を嫌うものだ。そのためには自分の本分を守るのが良い。また人は長寿を望み若死にを嫌がるものだ。そのためには食い気と色気を慎むのが良い。このことは誰でも知っているわけであるが、実行しない所を見ると、心底知ってはいないのであろう。
【ひとこと】これは耳に痛い言葉ですね。身体に良くないと知りながら、甘いものを食べすぎたり、お酒が止められない、煙草が止められない・・・等々。私たちの周りには、身体に良くないけれども、身体が瞬間的に喜ぶ誘惑が沢山あります。誘惑に負けた影響が早期に現れ且つ悲惨なもの(例えば麻薬)については、多くの人が踏みとどまることができますが、影響が長期にわたって徐々に進行していくものについては鈍感になり、身体の快楽の方が勝ってしまうものなのでしょう。
一斎は、人生を心身共に安らかに、且つ長生きをしたいと思ったら、分相応に暮らして無理なことはするな、暴飲暴食、女遊び(女性の場合は男遊びですかね)は慎め、と指摘しています。
これを語った時の一斎は、最晩年ですから、無理なく実行出来たでしょうが、より若い年代の人にとっては、中々実行が難しいことかもしれません。まあ程々にということでしょうかね。